第40回 日本薬剤師会学術大会体験記
日時:平成19年10月7日(日)~8日(祝・月)
場所:ポートピアホテル・神戸国際会議場・神戸国際展示場

目次
日本薬剤師会学術大会 体験記1
学術大会では専門家が講演する分科会、現場で働いている薬剤師が身近なテーマについて発表する一般演題、ポスター発表、メーカーの方が製品についてPRするブースがありました。
今回は、分科会の「後発医薬品使用促進への取り組み」、「健康食品・サプリメントの利用について」というテーマの講演に主に参加しました。分科会の講演は大学の頃の講義に似ていて、演者の先生が熱心に話している姿に引き込まれて聞き入ってしまいました。そして、専門家の講演を聞く事によって働いているその日々の事だけでなく、社会でのこれからの薬剤師の立場や役割、医療について考える事ができました。例えば、後発医薬品の使用を促進する事によって国民医療費の削減につながり、それが薬剤師の職能を活かしその向上になるという事。現在、食品として扱われているサプリメントにはその安全と機能に関する制度が必要であり、生活習慣病などの疾病の一次予防、二次予防のためにサプリメントに関する包括的で正しい知識が薬剤師に必要だという事が分かりました。
ポスター発表では長期実務実習への取り組みをテーマにした発表が多く、それぞれの薬局が工夫をしている事が分かりました。また服用が難しい薬のコンプライアンスを上げるための取り組みや患者様へのより良い情報提供について工夫をしている発表、吸入薬の使用方法で問題点の多かったポイントを記載したチェックシートを使用して服薬指導を行っている発表などもあり、講演の場合とは異なり発表者の方からじかに詳しいお話を伺い、自分の店舗とも比較することができました。
今回の学術大会で私は、先輩のポスター発表の共同研究者として発表準備のお手伝いをさせていただいたので、発表の内容を聞いているだけでなく、発表する立場の視点から他の発表の内容の構成やポスター、スライドのまとめ方についても勉強しました。
様々な世代の多くの薬剤師が学術大会に参加し、会場の席に座れないほどの人達が熱心に講演を聞いている姿を目の当たりにして、薬剤師には生涯教育、継続した向学心が必要な職業だという事をあらためて感じました。私も、これからもこのような機会を利用して日々学んで考え、その事を活かし、患者様へのより良い医療提供、地域の方への保健提供としてフィードバックできるようにしたいです。
増冨 直子
日本薬剤師会学術大会 体験記2
今回の学会では、私は主に高齢者に対する薬物療法、薬剤師研修、在宅医療、薬局製剤に関する発表を聞きたいと思い参加しました。
色々な発表を拝聴させていただいた中で強く印象に残ったのは、ランチョンセミナーでの「 EBP と薬剤師」、シンポジウム〔これからの生涯学習〕での「薬剤師のプロフェッショナルスタンダードとは」というご講演でした。
「 EBP と薬剤師」では日本でジェネリック医薬品を普及させていく上での問題点、現状についてデータを基に説明していただきました。私はこれまで、ジェネリック医薬品は国が認めた医薬品ではあるが安全性や有効性は本当に問題ないのだろうか?と思いながらも、ジェネリック医薬品についてきちんと勉強していなかったことに気付き反省しました。これからは薬剤師としてどういう姿勢で臨んでいけばよいのだろうかと考えています。この答えはまだ出ていませんが、良いジェネリック医薬品を育てていくためには、薬剤師が積極的に国に何らかの働きかけをすることも必要なのかもしれないと思っています。
「薬剤師のプロフェッショナルスタンダードとは」では日本薬剤師会がこれからの生涯学習の方法として提示しているプロフェッショナルスタンダード( PS )について説明していただきました。
PS は、
- ヒューマニズム(倫理)
- 医薬品の適正使用(安全性、有効性、経済性)
- 地域住民の健康増進(薬物乱用防止、セルフメディケーション)
- リスクマネジメント
- 法律・制度の遵守
の 5 領域に分けられており、さらにこの 5 領域には、
- レベル0 新人薬剤師
- レベル1 一人前薬剤師
- レベル2 指導薬剤師・認定薬剤師
- レベル3 管理薬剤師
- レベル4 達人薬剤師
の 5 段階のレベルが設定されているとのことでした。
このご講演の中で、 PS は薬剤師の優劣を評価するものではなく、自分自身へのフィードバックでありフォローアップにつなげていくものと話されていましたが、薬剤師会がこのような指針を示し、薬剤師は生涯学習を続けなければならないと皆がしっかりと自覚することができれば、私達薬剤師はより良く変わることができるのではないだろうか、もっと担うべき役割を果たすことができるようになるのではないかと、胸が熱くなるのを感じながら考えていました。
そして今回参加させていただいて何よりも強く私が思ったのは、「成長したい!勉強しないと!」ということです。薬局薬剤師として働き始めてはや9年目の私ですが、「私ってなんてアホなんだ」と情けなくなることもしばしば・・・。それでもそんな自分から眼を背けるよりも、少しでも勉強し続ける自分でありたい、ですよね。
学会参加という貴重な機会をいただき自分がこのような前向きな気持ちになることができるのも、これまで出会った多くの皆様からパワーをもらっているおかげだと感謝しています。
まずは来年の学会まで、途中ひと休みしながらになるのでしょうが今の気持ちで走り続けたいと思います。
坂東 志津子














