在宅医療における医療機関との連携
~在宅カンファレンスへの参加~
マスカット薬局 日本原店
薬局長 中島 利裕
[2009.03.13]
「在宅カンファレンス」とは?
病院での入院治療・リハビリにより病状が回復・安定した患者さんは退院して自宅での療養・通院での治療を継続します。通院が困難な場合は医師の往診や訪問看護・訪問リハビリ・施設でのデイ・サービス・ヘルパーサービスの利用など、居宅サービスを複数利用される場合が多くなります。
在宅医療では、患者さんを中心にその患者さんが自宅でその患者さんらしい生活ができるように、いろいろな医療スタッフがひとつのチームになってサポートする体制が重要になります。そのサポート体制を円滑に機能させるためには患者さんの病状変化・自宅生活での問題点・悩みなどの情報を全てのスタッフが共有し、専門分野の異なったスタッフのさまざまな視点からの意見を交換し、解決策を検討することが必要不可欠です。この患者さんの情報共有の場が「在宅カンファレンス」です。
マスカット薬局の在宅カンファレンス
在宅カンファレンスでは退院される患者さんの入院中の容態やリハビリの経過・ケアプランの共有・自宅療養において予想される問題点を洗い出すため、毎週1回月曜日にカンファレンスを行っております。在宅療養中の患者さんの病状の悪化の報告を行うことで、病状の悪化を早い段階で防ぐことができるようにもなります。
近隣の医療機関からのお誘いがあり、当薬局の薬剤師もこの在宅カンファレンスに参加させていただくようになりました。患者さんの家に薬を持って訪問し、薬の服用状況や使用方法の説明に行かせていただくようになって10年が経過しようとしています。
在宅カンファレンスがなかった頃には、患者さん本人や家族からの情報しかなく、薬の飲み忘れがあった場合でもその本当の原因をなかなか深く追求することができませんでした。
在宅カンファレンスでは患者さんの嚥下(飲み込む)状態・薬の投与経路などのより詳しい情報が得られ、薬を作る時にはそれらを考慮して患者さんがきちんと飲めるように作り方を変更することもあります。医師からは、「臨床の事が良く分かる、相談できる薬剤師が出席してくれて感謝している」と言われます。
様々な専門スタッフがいろいろな角度から患者さんの在宅療養をサポートし、生活の質(QOL)を少しでも向上させるための情報交換の場が「在宅カンファレンス」なのです。














